100th Anniversary

ロータリーマジック

よみがえる思い出…幼いころUSJで我儘言った子供たちからの感謝状

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対象分野社会奉仕
時期令和3年春
記入者和氣勝海 (大阪ユニバーサルシティRC)

当クラブは、ユニバーサルスタジオが米国外に初めて進出したテーマパークとして大阪にオープンしたUSJより、ユニバーサルシティの名前の使用を許可されたクラブとして設立されました。そのためUSJとタイアップした社会奉仕活動を設立当初より模索していました。そして、親元を離れて施設で暮らす子供たちを毎年12月にUSJに招待するという「ロータリークリスマスインUSJ」を企画しました。活動内容は、施設の子供たちとUSJで一緒に遊びUSJの中でクリスマスパーティーを開催するというものです。しかし最も大切にしていることは、物質的なプレゼントではなく、子供たち一人一人を大人が一人ずつ担当し、親代わりとして一日接することです。この子供たちは、最も親と過ごしたいときに一緒に過ごすことができず、自分だけに向き合ってくれる大人を心の底から求めています。初めて顔を合わせた見ず知らずの大人に、子供たちから手をつないできます。私も初めて参加した時の感動を今でも覚えています。この活動を20年続けていますが、令和2年、3年はコロナ禍により一緒に過ごすことがかなわず、プレゼントを贈るのみになってしまったことが残念でなりません。

この奉仕活動を続けていく中で施設の先生方から、施設で暮らすことにも増して、施設を巣立っていく子供たちが非常に厳しい環境にあるとのお話をお伺いしました。それでは巣立っていく子供たちにも少しでも貢献しようと、2015~16年度に「ケア+(プラス)基金」を設立し、2019~20年度に活動を実施することができました。子供たちからの感謝状は公開できませんが、それを背景に施設から頂いた感謝状を添付させていただきます。その感謝状を読んだとき、USJで我儘を言って甘えていた時の情景が思い出され、無事成長してくれたんだという喜びと、これからも困難を乗り越え一層頑張ってほしいという思いが溢れ出し、親元から離れて暮らさざるを得ない子供たちの心のよりどころに一瞬でもなればと始めた奉仕活動が、20年の継続をへて新たな活動へと成長したことを実感しました。

最後に、この活動を生み出し継続させていただいた先輩方と関係者の皆様に感謝申し上げますと共に、この奉仕活動を始めた精神を忘れずこれからも継続していきたいと思います。

[ロータリークリスマスインUSJ]

 

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