100th Anniversary

災害への支援

東日本大震災被災地の小学生から受け取った音楽のプレゼント

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対象分野東日本大震災支援
時期2013年10月
記入者白野孝明(大阪大淀RC)

東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町の町立志津川小学校に対する演奏会用楽器寄贈プロジェクトの一環として、2013年10月、同校において、当クラブから寄贈した楽器を使用した同校児童による演奏会が開催されました。(「3.11鎮魂演奏会」(主催:大阪大淀ロータリークラブ・南三陸町立志津川小学校、後援:朝日放送株式会社)及び「学習発表会」)

当クラブは、これに先立つ2012年に、南三陸町に対する震災支援活動の一環として、同町の被災状況を視察するとともに同町の福祉祭りに協賛しましたが、2013年には協賛に加え、新しい楽器による児童の演奏会を、志津川小学校の協力を得て開催することを計画し、実行しました(地区補助金事業)。なお、寄贈した楽器(100万円相当分)は、同校の後輩児童に引き継がれ、その後の同校における音楽教育に役立てていただいております。
この演奏会は、東日本大震災で亡くなられた御霊の慰霊鎮魂を兼ね、被災地の方々に元気になっていただくことを目的に、「3.11鎮魂演奏会」と同校の学習発表会として、2日間にわたって開催されました(なお、前者は台風の影響で1日順延して実施されました)。演奏会には、同校児童の全て、同校PTAの皆さん、仮設住宅に住んでおられる町民の皆さん、その他南三陸町の被災者の多くの皆さんを招待し、鎮魂演奏会には約300名、生活発表会には1,000名近くの参加がありました。


演奏会にあたっては、被災者の皆さんの心が癒され、元気になれる曲目を、子供達と一緒に選曲しましたが、新しい楽器を使って演奏している子供達の姿をみて、地元の方々のみならず、我々ロータリアンも元気をもらいました。
生活発表会の終了後には校長室で、寄贈した楽器の目録を贈呈し、そのあと我々ロータリアンは、多くの先生方やPTAの皆さんに見送られて帰途に着きましたが、バスが出るまで、小雨の降る中、傘もささずに先生方やPTAの皆さんに手を振って見送っていただき、そのときは達成感が満たされた感動から、思わず涙が出ました。
この演奏会には、台風等の悪天候の中、遠方の当クラブから多数の会員が現地入りして参加しましたが、現地の皆さんには、我々ロータリアンの心が通じたものと思います。

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