100th Anniversary

ロータリーマジック

バングラディッシュを訪ねて

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対象分野国際奉仕
時期2005年2月26日~3月2日
記入者村木 茂(新大阪RC)

<内容>
当時の渡辺会長、谷口幹事、辻本次年度会長、そして私(WCS委員長)の4名で2005年2月26日から3月2日までの5日間、バングラディッシュのチャンドラゴーナキリスト教病院を訪れ、20周年記念事業として50床のベッドの贈呈式を行った。以下、このバングラディッシュでの5日間で感じたことを述べる。

1. バングラディッシュの貧しさ
バングラディッシュのチッタゴン空港から目的地チャンドラゴーナまでの時間は約3時間、その間に目にしたものは、子供を連れた婦人たちや若者の物乞い、生活用水として川や池から決してきれいとは言えない水を汲み取っていた婦人達、裸足で歩いたり走ったりしている子供達、舗装の不十分な道路、狭くて古くて暗い住居や店舗等であった。この3時間の間に私達4人はこの国の貧しさ、衛生面の不十分さを十分に認識することが出来た。

2. チャンドラゴーナキリスト教病院
私達が訪れたチャンドラゴーナキリスト教病院は、地域に密着した総合病院であり、正に地域の貧困層にとっては、なくてはならない病院となっている。ハンセン病棟も備えられており、多くのハンセン病患者が治療を受けたり、入院したりしており、将来の社会復帰を目指している。更に、ステファン・チョードリー医院長は、山地族の子供たちの多くを寮に収容し、看護師として自立させるべく、教育を行うだけでなく、リストラ流行りの日本と異なり、不必要と思われるほどの人たちを雇用し、職場を提供している。正に職業を通じて地域に奉仕するという職業奉仕の実践である。我々は、献身的な治療行為のみならず、地域の貧困対策にも必死に手を差し伸べているステファン・チョードリー医院長や看護師の皆さんに心を打たれた。

3. 贈呈式について
多くの病院職員を前にして、渡辺会長よりステファン・チョードリー医院長に対し、ベッドの目録が手渡された。我々はこの贈呈式の前に病院で現に使用されているベッドの状態を見て回っていたが、全てが50年以上前のもので、日本ならば、どれもが廃棄処分されているようなものであり、今回贈呈するベッドが如何に必要とされているものか理解でき、「必要とするところに、必要とするものを贈れた」という満足感を覚えた。又、その際、全出席者からの割れんばかりの拍手を聞き、笑顔を見、現地での贈呈式に出席出来たことの幸せを感じたものである。

我々が当時したことは、本当に「些細なこと」である。然し、世界には、このような「些細なこと」を心より待ち望んでいる多くの貧しい国、地域がある。

私達には、このような国や地域を放ってはおけない使命がある。我がクラブにおいて、今後も感動と満足感を与えてくれる国際奉仕活動に積極的に取り組んでいくことを心より期待する。

[バングラディシュチャンドラゴーナキリスト教病院へのベッド寄贈]

 

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