貧困に直面する豊中市の子どもを支援する奉仕活動
時期2020年10月2日~2021年3月10日
記入者森田亮介 (豊中千里RC)
昨年度、当クラブが設立35周年を迎えるにあたり記念事業として子ども食堂の支援を行うことになりました。事業を行う上で、まず子ども食堂の母体となっている豊中市社会福祉協議会と連絡を取り、現在不足しているものや希望の支援物資について聞き取りを行いました。
新型コロナの影響で大人の働き先がなくなっていく中、衣食住がままならない状況が子どもにも多大に影響していることに大変驚きました。また、失業中の親との暮らしの中で、ストレスの行き場をなくした親が我が子にそのはけ口を求めるため、親がいても居場所の無い子どもたちも少なからずいるようです。
子どもたちの居場所を少しでも作れる方法はないかと、まずはコロナ禍で喫緊に必要であった消毒用アルコール200リットル・フェイスガード200枚を豊中市社会福祉協議会に寄贈し、後日新米を1トン同会に寄贈いたしました。
それでもまだまだ十分な寄贈とは行かないのが現状です。
豊中市は大阪でも裕福に見られ、いつかは住みたいという話をよく聞きます。その豊中市ですが、データで見ると世帯年収の中央値(年収322万円)の半分以下(年収161万円)の人口が17.6%もいます。大阪府全体から比べても豊中市がより貧困層が多い事がわかりました。
その多くが片親世帯で、「食費を切り詰めた」「生活の見通しがなく不安に感じる」などの多くのストレスを抱えている状況にあります。
困窮度が高ければ高いほど、親の気持ちが不安定になり、その事が子供の家での居場所を無くす要因の一端になっている可能性も考えられます。
そのような子供や親たちの受け皿となっているのが子ども食堂です。
子供や親の悩み相談や食事の提供などにより、少しでもストレスを軽減し不安な気持ちを解消できたらと店主たちは言われます。
子ども食堂は基本ボランティアで、食材などは寄付で賄っております。1万円あれば、インスタントカレーが100食分やインスタント丼が100食分やカップ麺が80食分購入できます。
この事業は継続が大切です。この事業を行うことにより地元のニーズを知ることが出来ました。
引き続き地元のニーズを掘り起こし意義のある支援事業を提案していけたらと思います。