100th Anniversary

大阪のロータリー100周年に寄せて ~私とロータリー~

『ロータリークラブと教会』(大阪:矢部敬一)

2022年05月31日 (火)

まだクラブに入会して数年程度の経験しかありませんが、最初に感じたのは例会の進行がキリスト教の日曜礼拝と似ているなあということでした。創立者のポール・ハリス氏がクリスチャンであったかどうかは知る由もありませんが、私の所属しているプロテスタント教会の雰囲気と似ているところもあり、入会後も違和感なくなじめたように思います。

ではどんなところが似ているのかを少しお話ししましょう。まず例会、礼拝が毎週一度開かれること。教会礼拝は日曜日に行うことがほとんどですが、宗派によっては土曜日のところもあります。みんなで歌唱すること。教会では賛美歌を歌います。食事の時間をともにすること。教会では礼拝後に、簡素な食事をとっています。卓話の時間。これは牧師の説教に当たります。自教会の牧師だけではなく、他教会の牧師が話されることもあります。献金に当たるのがニコニコ箱、教会学校はインターアクト、自教会の礼拝に参加できないときは旅先の教会を訪れることもあり、これはメークアップといえるでしょうか。年末のバザーや施設訪問はどちらの団体も同じように行動されています。クラブと教会の大きな違いは、礼拝参加者の80%ほどが女性であり、平均年齢がロータリークラブ平均より15歳程度上であることです。また、卓話の内容が世の中の様々なことであるのに対して、牧師の説教は聖書に基づいているということです。そして何より精神の問題として、奉仕活動を通じて社会貢献するロータリーの精神と、祈りと信仰により社会福祉活動、社会奉仕を行うクリスチャンの精神は同じだと言ってよいでしょう。

ロータリーの先輩たちが、多くの時間を自分以外の人たちへの奉仕に費やされているのを見て、心に深く感ずるものがあります。今後も先輩諸氏に教えを請いながら歩んでいければと思っています。