100th Anniversary

大阪のロータリー100周年に寄せて ~私とロータリー~

『初めてのコロナ・クラブ会長体験記』(大阪南:下條泰利)

2022年05月31日 (火)

 大阪南ロータリークラブの下條(ゲジョウ)です。2010年6月に入会し、丸12年が経ちました。現在、2022-23年度地区代表幹事、並びに大阪のロータリー100周年委員会幹事を務めています。

 大阪南ロータリークラブは会員数171名、1952年12月設立で、地区では2番目に歴史のあるクラブです。同時期に設立された大阪北ロータリークラブは兄弟クラブであり、今年で70周年を迎えます。ミナミの老舗のオーナーや大企業の役員、若手経営者、12名の女性会員がほどよくミックスした、元気で明るく居心地の良い環境を保持しています。

 さて、このようなクラブにおいて、私が2019-20年度会長を務めましたが、この年度の後半は、‘新型コロナウィルス’が上陸し日本中が大きな影響を受けることになりました。2020年1月から6月について、世の中の動向とクラブでの対応を振り返ってみたいと思います。

世の中の動向 大阪南RC対応
1月
  • 感染者:大阪1人/東京3人(感染者数は月間合計)
  • 東京の屋形船で集団感染発生
  • 1月7日新年初の例会、立食形式
  • 1月28日オーボエとピアノのミニコンサート例会
2月
  • 感染者:大阪3人/東京34人
  • 横浜港ダイヤモンドプリンセス号入港
  • 27日、安倍首相が一斉休校の要請
  • 4回の例会は通常通り実施
  • 休会を求める声があがり始める
3月
  • 感染者:大阪31人/東京489人
  • WHOがパンデミック表明
  • 東京五輪、パラ五輪1年延期決定
  • 3月3日の理事会にて3月休会を決定
  • 理事会のみ3月末実施(4月休会決定)
  • 国際大会(ホノルル)中止決定
4月
  • 感染者:大阪1,381人/東京3,748人
  • 7日、7都府県に緊急事態宣言発令
  • アベノマスク全国発送
  • 4月も全て休会、家族会等の行事中止
  • 地区行事(PETS・地区協等)全て中止
  • 休会中の臨時週報発行
5月
  • 感染者:大阪158人/東京957人
  • 緊急事態宣言を5月末まで延長
  • 新しい生活様式
  • 全員アンケートの実施
  • 会長の時間のユーチューブ動画
  • ZOOM開催に向けての準備
6月
  • 感染者:大阪50人/東京994人
  • 緊急事態宣言解除(5月末)
  • コロナ感染は一旦落ち着きをみせる
  • 9日にオンライン模擬例会開催
  • 16日にハイブリッド例会開催
    (会場2フロア各50人ずつ、オンライン20人)

 

 こうして振り返ってみますと、初期の頃の感染者数は非常に小さいもので、あれだけ大騒ぎした4月のピークでも大阪の感染者数は月間1,381人、現在の1日の感染者よりも小さい数字です。3月から例会の休会に踏み切りましたが、前例もなく先が見えない状態で、いつまで休会を継続するのか、いつ再開を判断するのか、もし再開して感染が発生したらどうするのか、悩み続けた期間でした。休会中も、理事会を毎月2回開催し、なるべく多くの理事・役員の意見を聴きながら、行事の中止や休会中の対応等を決めていきました。まだ、ZOOMなるものの理解が進んでおらず、臨時週報をメールやFAXで全会員に送ったり、全員アンケートを実施して会員の状況把握やニーズの掘り起こしに努めたり、見様見真似でユーチューブ動画にチャレンジしたりもしました。
感じたことは、会員の皆さんにとって、ロータリークラブが生活の一部となっており、毎週例会で顔を合わせたり、行事に参加することが必要不可欠な存在となっていることでした。コロナ感染防止のためには例会の休会はやむを得ないことであると、安易な結論をだすのではなく、何とかしてコミュニケーションを繋ぐ方法を考え抜くことが、会長や理事会の役目であり、責任であると思います。 私の会長時代は、最終の6月に、ハイブリッド方式にて例会再開にこぎつけることができました。理事・役員の方々や、クラブ事務局の皆さん、スイスホテルのスタッフの皆さんのご協力によるものと、感謝しています。

 あれから2年が経ちましたが、いまだに例会はハイブリッドで行われています。感染者数は減少傾向とはいえ、毎日、何千人という単位で発生しています。一方、世の中はWITHコロナという考え方で、一歩踏み出そうとしています。今後、コロナ感染がどう変遷していくのか誰にもわかりませんが、私もこれまでの経験を活かしクラブの活性化に協力していきたいと思います。

1月の例会の様子

6月の例会の様子