『初めてのコロナ・クラブ会長体験記』(大阪南:下條泰利)
大阪南ロータリークラブの下條(ゲジョウ)です。2010年6月に入会し、丸12年が経ちました。現在、2022-23年度地区代表幹事、並びに大阪のロータリー100周年委員会幹事を務めています。
大阪南ロータリークラブは会員数171名、1952年12月設立で、地区では2番目に歴史のあるクラブです。同時期に設立された大阪北ロータリークラブは兄弟クラブであり、今年で70周年を迎えます。ミナミの老舗のオーナーや大企業の役員、若手経営者、12名の女性会員がほどよくミックスした、元気で明るく居心地の良い環境を保持しています。
さて、このようなクラブにおいて、私が2019-20年度会長を務めましたが、この年度の後半は、‘新型コロナウィルス’が上陸し日本中が大きな影響を受けることになりました。2020年1月から6月について、世の中の動向とクラブでの対応を振り返ってみたいと思います。
月 | 世の中の動向 | 大阪南RC対応 |
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1月 |
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2月 |
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3月 |
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4月 |
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5月 |
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6月 |
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こうして振り返ってみますと、初期の頃の感染者数は非常に小さいもので、あれだけ大騒ぎした4月のピークでも大阪の感染者数は月間1,381人、現在の1日の感染者よりも小さい数字です。3月から例会の休会に踏み切りましたが、前例もなく先が見えない状態で、いつまで休会を継続するのか、いつ再開を判断するのか、もし再開して感染が発生したらどうするのか、悩み続けた期間でした。休会中も、理事会を毎月2回開催し、なるべく多くの理事・役員の意見を聴きながら、行事の中止や休会中の対応等を決めていきました。まだ、ZOOMなるものの理解が進んでおらず、臨時週報をメールやFAXで全会員に送ったり、全員アンケートを実施して会員の状況把握やニーズの掘り起こしに努めたり、見様見真似でユーチューブ動画にチャレンジしたりもしました。
感じたことは、会員の皆さんにとって、ロータリークラブが生活の一部となっており、毎週例会で顔を合わせたり、行事に参加することが必要不可欠な存在となっていることでした。コロナ感染防止のためには例会の休会はやむを得ないことであると、安易な結論をだすのではなく、何とかしてコミュニケーションを繋ぐ方法を考え抜くことが、会長や理事会の役目であり、責任であると思います。 私の会長時代は、最終の6月に、ハイブリッド方式にて例会再開にこぎつけることができました。理事・役員の方々や、クラブ事務局の皆さん、スイスホテルのスタッフの皆さんのご協力によるものと、感謝しています。
あれから2年が経ちましたが、いまだに例会はハイブリッドで行われています。感染者数は減少傾向とはいえ、毎日、何千人という単位で発生しています。一方、世の中はWITHコロナという考え方で、一歩踏み出そうとしています。今後、コロナ感染がどう変遷していくのか誰にもわかりませんが、私もこれまでの経験を活かしクラブの活性化に協力していきたいと思います。