100th Anniversary

大阪万博 大阪万博

<はじめに>

万国博覧会は人類の未来の姿を提案する場であり、開催国、開催地域・都市の国際的ステータスの向上と経済社会の発展に資するもので、過去、開催地域担当地区ロータリークラブはその成功に向けて積極的に協力してきました。
日本で最初に開催されたのは、戦後復興の象徴とされた1970年の大阪万博(EXPO70)で、その後、1975年沖縄海洋博、1985年つくば科学博、1990年花と緑の博覧会(大阪花博)、2005年愛知万博(愛・地球博)の計5回開催され、新たな技術、知見による社会の未来像を提案し日本、世界に大きなインパクトを与えました。
IT技術の発展により、万国博覧会開催の費用対効果を疑問視する声もありますが、最新の技術や考え方で未来の家庭や社会の在り方を共に考え、人類の英知を示す役割は大きなものです。ここでは、地区を挙げて協力したEXPO’70と、新たな国際博覧会の在り方を提唱する機会となる2025年開催予定の大阪・関西万博への取り組みをご紹介します。

EXPO’70 大阪万博

アジアで初めての国際博覧会として開催された日本万国博覧会には世界から76ヵ国が参加、1970年3月15日から9月13日までの183日間にわたり6400万人を超える入場者を迎えました。
それまで竹藪だった大阪北部千里丘陵の敷地330haに、太陽の塔を中心とした未来を予感させるパビリオンが林立、人々に大会テーマである「人類の進歩と調和」の達成を確信させることに成功しました。
日本中が興奮したのはもちろんのこと、連日のメディアの報道により、日本の復興・成長を世界の人に広く知らせることとなったのです。

ロータリークラブとしては、万国博ロータリー組織委員会を設置して4年半の討議を重ねてきました。その結果、万博会場に常設の例会場(EXPOクラブ)を設置し、土日を除く153日全ての日に例会を開くという壮大な目標をたてたのです。
初日の大阪RC主催例会を皮切りに最終日の例会に至るまで、例会主催クラブ数232(合同開催含む)、主催クラブの出席会員8,866名、会員家族5,467名、国内ビジター5,767名、国内ゲスト1,543名、外国人は54ヶ国1,737名。1例会当りの平均参加人員は152名にのぼりました。9月12日、最終日153回目となった大阪RC主催の例会でも200名を超える出席者がありました。フィナーレは会場全員で「手に手つないで」の大合唱となり、6ヶ月に及んだ万国博ロータリー例会は大成功裡に幕を閉じたのです。
例会には主催クラブがいろいろな趣向を凝らして会を盛り上げました。卓話に代わって、各クラブの郷土の舞踊やお囃子、観光地案内、郷土出身の花形歌手なども動員され、さらにはアナウンスや挨拶、卓話などもすべて英語との同時通訳が手配されていて、海外からのゲストにも好評でした。また、万博特製バナー(写真参照)や食事の内容についても高評価を得ています。8月18日には7月に就任されたばかりのRI新会長ウイリアム.E.ウォーク・ジュニアご夫妻を迎え、会長から暖かい激励の言葉が発せられると、会場は大きな喜びに包まれました。
最終例会の挨拶で、6月にガバナーの任を終えた塚本パストガバナーは、今日までの4年半を振り返ると共に、尽力いただいた各人への感謝を表し、232の主催クラブが約束を1回たりとも違えることなく実行したことを称えました。
こうして6ヶ月に及んだ万国博ロータリー例会は大成功裡に幕を閉じました。

※当時の例会の様子は写真集でご覧ください。

平和のバラ園

大阪RCは万博に際して、ロータリー例会とともにもう一つの事業として万国博バラ園開設を計画していました。モントリオール万博で地元のRCが開設したバラ園が大好評であったとの評判を聞き、大阪万博協会側と調整した結果実現しました。
最終的には、吹田RCと大阪市内12のRCが海外RCの協力を得て、共同で日本万国博覧会場に“平和のバラ園”を造り、50数種、13,500本のバラを植えて参観者を楽しませました。
現在も毎年5月になると世界中のバラが咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませています。

2025大阪・関西万博に向けて

2025年4月13日から184日間、大阪の夢洲で開催される2025日本国際博覧会(略称 大阪・関西万博)において、当地区は国際ロータリーと共に記念事業を実施できないかと2018-19年度から検討を始めました。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、多様な人々と共に公平で、かつインクルーシブな誰一人取り残さない持続可能な平和な世界というロータリーの目指す未来社会が重なります。ロータリーの万博への参画が、今後の当地区および世界のロータリー活動にInspirationを与え、人々の積極的な関わりを促すことで、ロータリーが世界でより大きなインパクトをもたらすことができるのではないかと考えています。

活動の具体的な二つの事業案はまだまだ検討の段階ですが、一つは我々ロータリー会員が「世界の行動人」であるということを世界に向けて発信する、つまり認知度や公共イメージにつながるイベントや活動、そしてもう一つはロータリーの根幹の一つである「親睦」を軸とするホスピタリティー事業について協議を進めているところです。
前者は社会課題に取り組む若者や他団体とのコラボレーション事業で、ロータリー会員以外の方々の参加をお願いし(参加者の基盤を広げ)、共感を呼び、ロータリーの活動とイメージの認知度を高めて行きたいと考えています。 これはアウターだけではなく、インナー(ロータリー会員やファミリーなど)にも相互のコミュニケーション、モチベーションを高め、ひいては未来のロータリーの革新的成長の契機になると期待しています。
後者は日本のみならず世界から訪れるロータリー会員とロータリーファミリーへのおもてなし事業ですが、大阪を紹介し、楽しんで頂くことはもとより、将来国内の他地区や他国のロータリークラブと共に当地区クラブの奉仕事業の協働が可能になれば大きな成果と言えます。
今後万博に向けて、当地区の「地区ビジョン」の具現化を目指し、万博で何ができるかをさらに検討を深めて参ります。 そして、万博での我々の事業や活動が、未来の2660地区発展の契機となり、将来我々の後を継ぐ若きロータリアンにとってのレガシーとなることを心から願う次第です。

記事:大阪・関西万博関連事業推進委員会委員長/PDG 山本 博史(大阪南RC)