100th Anniversary

5. 奉仕の拡大と進展(1970年~81年)

1.拡大 | 2.大阪万博開催 | 3.青少年奉仕活動 | 4.RI理事の輩出

地区基盤の拡大

順調な日本経済の発展に伴い、新たなクラブも続々と誕生した。1960~1969年の10年間で16クラブ、1970~1979年の10年間で21クラブが新たに誕生し1982年の2660地区誕生時には52クラブとなった。

大阪万博開催

戦後の困難な時期を克服した日本の高度成長期を象徴する一大イベント日本万国博覧会(通称大阪万博)が1970年3~9月183日間開催され6422万人の入場者で賑わった。1966年には開催担当地区として万国博ロータリー組織委員会が設立され、会場に200名収容の「国際親善館エキスポクラブ」を設置し全国のロータリークラブに移動例会開催を呼びかけることになった。建設費用4000万円は全国のロータリアンに負担をお願いした。
結果は大成功となり、開催例会数153回、主催クラブ232クラブ、参加延人数23380名の大盛況であった。
この他、大阪RCが中心となり、13クラブが共同で会場にバラ園を寄贈した。世界各国から送られてきた50数種13500本のバラは今も「平和のバラ園:Rotary Peace Rose Garden」として訪れる人の目を楽しませている。

青少年奉仕活動の進展

青少年奉仕活動でも新たな進展が見られた。1978年には日本初の春のRYLAセミナーが大阪府羽衣青少年センターにて開催され、以後毎年春、秋の2回開催されることとなった。また、1953年以来大阪RC主催で開催されてきた青少年キャンプのホストが地区に移管され地区行事として開催されることとなり、仲良しキャンプとして毎年開催される地区行事として定着した。更には、1974年にRIが開始した青少年交換プログラムの地区内ルールが整備され、プログラム推進のための「青少年交換ファンド」が設けられ本格的な取り組みが始まった。

RI理事の輩出

1974年、大阪北RCの原田秀雄パストガバナー(PG)が、当地区輩出の初のRI理事に就任した。RI理事は日本を代表してRI運営に直接携わるものであり、その輩出は地区の国内外でのステータスが上がり地区にとっても大きな名誉である。原田RI理事以降、1985年には大阪RCの伊藤恭一PG、2002年には大阪北RCの菅生浩三PG、2010年には千里RCの近藤雅臣PGがそれぞれRI理事に就任し日本のロータリー代表としてRIの発展に大いに貢献した。