1.大阪RC誕生 | 2.関東大震災 | 3.ロータリー広がり | 4.ポールハリス来訪 | 4b.ロータリー活動
大阪RC誕生
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関東大震災復旧復興支援
創立間もない大阪RCの重要な役割は翌1923年に突然訪れた。関東大震災の支援活動である。機能不全に陥った東京RCに代わり、世界中のRCからの支援の申し込みを仲介した。創立間もない大阪RCのメンバーにとっては、超我の奉仕の精神に基づいた人道的奉仕活動、そして国際ロータリー(RI)とは何たるかを知る貴重な機会となった。
ロータリー広がりと暗雲
1924年に神戸RC、名古屋RC、1925年に京都RCが誕生し、1926年5月東京RC、大阪RCを含めた5クラブによる第一回全日本RC連合懇親会が大阪で開催された。日本のRCという連帯感が生まれる初めての機会となった。その後1928年に日本、満州、朝鮮、樺太、千島による70区が誕生し地区の原型が出来たが、日本の軍国主義台頭による海外領土をベースとしたものであり、必ずしも国際的に祝福されたものではなかった。
暗雲の中でのロータリー活動の推進とポールハリス来訪
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そんな中、1935年2月にはポールハリス夫妻、ロバートヒルRI会長夫妻がマニラで開催された第5回大平洋地域大会出席の途中に日本を訪問した。天候不良で船の到着が大幅に遅れ、大阪滞在はわずか1日という強行日程であったが、温かいもてなしと対話を通して、暗い世の中に負けずロータリー精神を貫こうとする日本のロータリアンの心がポールハリス氏に伝わったことは想像に難くない。